カメレオンを飼いたいけどあと一歩が踏み出せない方へ

 

皆さんこんにちは!

富士市の美容室 PICASSO HAIR

オーナーの梶浦です!

 

 

 

最近サロンへお越しくださった方から

「カメレオン飼ってみたいんですけど難しいって聞くし迷ってて…」的なお話がちらほらあったので

 

ちょっと後押しというか、いや、全然飼う方向に背中を押すつもりとかではなくて

得体の知れないカメレオンという生物を少しでも知っていただいて判断材料の1つにしていただければと思い、

このような記事を書いています!

 

 

やっぱり生き物ですし、生活にダイレクトに影響を与える上、たくさんの時間やお金を割くものですから

あんまり無責任におすすめとかって出来ないですよね。

 

そりゃおすすめかおすすめでないかと聞かれれば、もうめちゃくちゃおすすめですし、

僕はカメレオンのいない生活なんて考えられないわけですが!

 

カメレオンが大好きだけど飼育が難しいからとか、飼育方法がわからないから迷ってるなんて方には、

しっかりと勉強した上で、ぜひ飼育に挑戦してみていただきたいですね!

 

 

 

僕が初めてカメレオンを飼育したのは高校生の時。

ペットショップで出会ったスパイニーカメレオン♀でした。

 

特に一目惚れとかではなく、

なぜか物心ついた時からカメレオンが大好きで毎年クリスマスにはサンタさんに必ずカメレオンをお願いしていたほど。

サンタさんは生き物はプレゼント出来ないと言われ、もちろん飼育は叶いませんでしたが。

 

当然そんなことでは諦めず、両親に買ってもらった(おそらく当時唯一の)カメレオンの飼育本を何度も読み漁り

数少ないサイト上のカメレオン情報を元にカメレオンのことを勉強しまくりました。

 

当時カメレオン飼育の情報が本当に少なく、ましてやカメレオンの着状態(輸入)も良くなかったため、

飼育下で1ヶ月も生きれば御の字とよく書かれていたものです。

 

 

結果、勉強に勉強を重ねて人生で初めて飼育したスパイニーカメレオン♀のスパニーちゃんが

自分の元に来てから3ヶ月という短い期間で亡くなってしまいました。

ヤング個体だったため明らかに寿命ではありませんでした。

 

飼育初心者によくあることですが、体調不良のサインにも気付いてあげられず

食欲が落ちてから異変に気づき、何の対処もできずに数日で亡くなってしまうまでに弱ってしまいました。

本当に申し訳ないことをしました。

 

 

本当に短い期間ではありましたが、カメレオンと共に暮らせた日々が幸せすぎたのも相まって

その後はショックが大きすぎて10年間も飼育ができずにいたのですが、

misaがカメレオンに興味を持ったので数年ぶりにペットショップへカメレオンを見に行くことに。

 

そこでカーペットカメレオンと出会います。

 

元々爬虫類に何の感情も抱いていなかったmisaですが、カメレオンを一目見て一目惚れしてしまったため

非常に悩みましたが、misaはまだ一度もカメレオンを飼ったことがない中で

カメレオンと暮らす幸せを誰より知っている僕が拒むのは絶対だめだと思い、再度猛勉強して迎え入れました。

 

それがPICASSO HAIRの名前の元になったカーペットカメレオン♀のピカソちゃんです。

 

 

カーペットカメレオンは野生化では非常に短命(1年ほどといわれている)で、

ピカソはアダルトでお迎えしたマダガスカルのWC(野生)個体だったため、5ヶ月程度で亡くなってしまいましたが、

病気もなく比較的順調に飼育ができたと思います。

 

これは何と言っても故スパニーが身を以て教えてくれたことが飼育に活きたことは言うまでもありません。

 

もちろん悲しくないわけがありませんが、

短い寿命で濃い人生(カメレオン生?)を送っている生物なのでそこは理解が必要です。

 

 

やはりカメレオンがいない生活は考えられず、

ピカソが亡くなってしまってからも絶えずカメレオンを飼い続けて今に至ります。

 

詳しくはトップページの“CHAMELEON”に書いてありますが、

少しでもカメレオンの保護に繋がればと思い、

まだまだではありますが国内で繁殖が確立されていない種類のカメレオンの繁殖を頑張っています。

 

 

十分長くなってしまいましたが僕の話はこの辺で。(本当申し訳ありません)

 

 

今はSNSで非常に質の良い情報も手に入ります(もちろん取捨選択が必要ですが)し、

何と言ってもPICASSO HAIRにお越しくださっている方は実際の飼育者にダイレクトに質問ができるので、

情報のハードルはとても低いと思います。

 

 

 

その他皆さんが気になるであろう点としてはいくつかありそうですが…

 

 

主な入手方法

寿命や飼育方法について

日常的なお世話

飼育にかかるお金のこと

生活への影響

 

 

ざっとこんなところでしょうか。

1つずつ細かく見ていきましょう!

 

 

まず主な入手方法ですが、

 

 

PICASSO HAIRの繁殖個体もおすすめではありますが、

種類が限られていること、比較的飼育難易度の高い種類が多いこと、タイミングが限定されること等あるので

 

手軽なのは爬虫類に強いペットショップや専門店、イベントなんかを訪ねるのが一番楽かと思います。

種類が豊富なので、可能であれば愛知県にあるカメレオン専門店がおすすめですが…

 

何と言っても静岡県はジャパンレプタイルズショー(日本最大級の爬虫類展示即売会)が

年2回(夏冬)も開催されますからとってもラッキーです!

 

あ、声かけてもらえれば一緒に行きます!笑

 

ホームセンターでもよく売られていますが、

専門的な知識がない場合が多く、状態が良くない個体もちらほらいるので初心者にはおすすめしません。

 

結構爬虫類を広く取り扱っているショップさんでも

カメレオンはエボシカメレオンパンサーカメレオンのみという場合が多いです。

 

 

もちろんどこでお迎えしたとしても

カメレオン飼育での疑問点や困ったことは何でも聞いてくださいね!

全力でサポートいたします!

 

もちろん迎えたショップで聞くことが基本ですが、

PICASSO HAIRは全カメレオンの健康と幸せを願っていますのでカメレオンのためにもどうか何なりと聞いてください。

 

 

 

そして、寿命や飼育方法

 

もちろんこのあたりは調べれば簡単に出てくると思うので、

一般論や基本的なことじゃなくて、あくまで実体験に基づいたPICASSO HAIRのおすすめをご紹介します。

 

 

寿命はカメレオンの種類にもよるのですが、あくまで現在入手可能なカメレオンで短命なものだと

先述のカーペットカメレオンが1~2年程度、CB(国内繁殖)個体で飼育下で最長3年弱まで聞いたことがありますが

寿命としてはかなり短い方かと思います。

 

寿命が長いものだとパーソンカメレオンが15年前後生きるそうです。

僕はまだ飼育したことはありませんが、少しでも若い内に一度挑戦してみたいですね!

 

おおよそ3~5年程度の寿命のカメレオンが多いと思います。

基本的には繁殖サイクルの早い生き物ですね。

 

 

飼育方法、これはざっくりとした説明になってしまいますが

 

温度管理は個人的にはエアコン一択です。

適正温度の比較的低い温度帯で設定し、バスキングライトで局所的に温かいスポットを用意してあげます。

 

ちなみに勘違いされがちですが、カメレオンは高温に弱いです。

日中の基本的な温度は高くても27~28℃以下に抑えたいです。

夜間は20℃程度まで下げても全く問題ありません。

むしろ高山種はもっと下げたいところです。

 

従って、お住まいの地域にもよりますが、静岡県で想定して夏と冬はエアコンフル稼働は必須です。

 

バスキングライトは局所的に温めるためのライトなので、

これとは別にカメレオンには紫外線が必要なのでUVA/Bの照射できるライトが必要になります。

 

数十分ほど直接日光を当てられる環境の場合は必要ありませんし、バスキングライトとUV一体型ライト等もあります。

 

このあたりはカメレオンの種類によってもかなり左右される部分ではあります。

PICASSO HAIRにいるカメレオンだとショートホーンカメレオンピーコックカメレオンはバスキング大好きなのに対し、

ヤマカメレオンは基本バスキングはしないのでバスキングライト自体設置しておりません。

 

 

そしてカメレオンの飼育ケージは通気性の高いメッシュケージがおすすめです。

基本的に多頭飼育は向いていないので1ケージに対して1匹の単独飼育です。

 

カメレオン飼育の肝は温度湿度管理ですが、通気性も同程度に重要になってきます。

空気が淀むと体調を崩しやすくなります。

PICASSO HAIRではカメレオン用にサーキュレーターを2つ常にまわしています。

 

ケージの大きさは最低でもW45×D45×H60は欲しいところです。

もちろんカメレオンのサイズにもよりますが、このくらいサイズがあれば温度勾配をつけやすくなります。

 

空間認識力がとても高い生き物なので、

大きいケージ・空間を用意できるのであれば大きければ大きいほど良いです。

 

温度勾配があると、カメレオンが自分で快適な温度帯のポイントを選べるので快適に暮らせる可能性が上がります。

ちなみに我が家のヤマカメレオンペアはW180×D90×H200で飼育しています!

 

 

湿度管理は霧吹きと加湿器でも良いですし、楽なのはミストシステムを組んでしまうこと。

 

僕は中国からポンプを取り寄せて格安ミストシステムを作って使用していました。

ノズルやチューブ全て含めて¥4,000程度で作れましたが、ものすごくうるさいです。

エアウェーブよりはいくらか静かです。笑

一般的には爬虫類用のミストシステムを¥20000程度で購入します。

 

大抵の種類のカメレオンは日中の数時間を除いてなるべく湿度60%以下にはしたくないので、

ミストで1日に2~3度雨を降らせるのがカメレオンにとっても管理する人間にとっても良いと思っています。

 

もちろん日に2~3度びしょびしょになるまでしっかり霧吹きしつつ、夜間は加湿器でしっかり湿度を上げる方法でも問題ありませんが、

日中家にいない方の方が多いと思うので、初期投資は少しかかりますがミストシステムがおすすめです。

 

霧吹きだけで乗り切る場合はペットシーツ等で問題ありませんが、ミストを組むなら排水機構も欲しいところです。

僕はケージで飼育していた時は自作ケージでしたので、パパッと簡単な排水機構を作ってバケツに溜めて、1日1回流していました。

 

やはりこの辺が1つハードルの高い部分ですよね。

カメレオンを飼育する上で水は非常に重要なので、できればここはクリアしたいところです。

 

 

カメレオンは止水が認識できない個体が多いため

飲み水はミストならそれでまかなえますが、そうでない場合は

 

ドリッパーを使って点滴のように絶えず垂らすか、犬猫用の給水器で水を動かして飲んでもらいます。

カメレオンが起きている時間に2~3度スポイトで直接水をあげることも可能ですが、臆病な子は難しいです。

 

 

そしてもう一つ、餌問題。

カメレオンは基本的に生き餌しか食べないため、餌虫の準備・飼育が必要となります。

 

いろんな餌虫がいますが、

管理面や栄養面、入手難易度等考慮して、イエコ(ヨーロッパイエコオロギ)がおすすめです。

 

ちなみに僕は虫好きではありませんが、カメレオンのために仕方なく飼っています。

どれだけ嫌いでも段々慣れてくるので安心してください。笑

 

 

 

日常的なお世話としては、かなり少ないです。

多頭飼育でなければ、1泊2日の旅行なんかも行けちゃいます。

 

1日最低2~3度の水やり(飲み水の給水兼湿度上昇目的。ミストなら必要なし)

活動時間帯(昼行性のため日の出から日の入りまで)に各種ライトのONOFF(基本タイマー制御させることが多い)

餌やりは3~4日に1 回(ベビーからヤング個体は毎日)

餌やりと同頻度で排泄物の処理(カメレオンはとても綺麗好きなのでケージは全然汚れない)

排水等の処理、ミストやドリッパーへの給水

餌の世話(餌やりと清掃)

定期的な清掃

 

こんなところではないでしょうか。

PICASSO HAIRはほとんど自動化しているので餌関連以外ほぼやることないです。笑

 

湿度が常に高過ぎるとケージが汚れやすいので、必ず乾燥時間帯を設けます。

 

 

 

飼育にかかるお金のこと、

大まかに生体代、エアコンやライト等の光熱費、餌代、飼育用品代、そして忘れては行けない医療費。

 

生体代は種類によってピンキリですが…

比較的流通数の多いエボシカメレオンで¥10,000~20,000程度、

パンサーカメレオンやジャクソンカメレオンが¥40,000~80,000といったところでしょうか。

やはり希少なほど高額になっていく傾向があります。

 

光熱費はざっくり1ヶ月¥10,000あれば良いでしょう。(部屋の大きさとかによるので計算できません)

餌代はロスも含めてコオロギ1匹¥10として3日に1回の給餌で8匹前後と想定して、1ヶ月に¥800前後

 

ケージやライト等の飼育用品で¥30,000~50,000使えればそこそこ上等です。

工夫次第ではもっと安くできますね。

 

そして病気になってしまった時は病院へ連れて行かないといけません。

病院にもよりますが、一度の診察で¥3,000~5,000程度のところが多いような気がします。

通院は¥2,000程度ともっと安いですね。

カメレオンを飼育する際は必ず前持って爬虫類が診られる病院を探しておきましょう。

 

 

初期投資はそこそこかかりますが、ランニングコストは特別高い方ではないと思います!

 

 

 

最後に生活への影響、

基本的にはハンドリングもしませんし、環境さえ整えてあげればあとは放置です。

 

大体の種類のカメレオンは無理に触るとストレスに感じるのであまりベタベタするのには向いていません。

ですが、健康管理の一環で定期的なハンドリングはおすすめです。

 

カメレオン自体は完全無臭で、排泄物も膜を破らない限りほとんど匂いません。

 

野生化での天敵は鳥やヘビなので、

カメレオンとそれなりに体格差のある鳥やヘビを飼っている場合は見えないようにしてあげた方が良いと思います。

 

 

 

 

 

とまぁ以上ざっくりではありますが、

カメレオンを飼う上で知っておくと良いと思ったことをお伝えしました!

 

もちろんカメレオンに限らず生物の飼育方法に正解はありませんし、

あくまでPICASSO HAIRのカメレオン飼育方法として参考程度にお読みいただければ幸いです。

 

こうでなければ飼育できない、なんて絶対にありませんからね!

 

 

エボシカメレオンやパンサーカメレオンといった普及種は

やはりカメレオンの中では比較的飼いやすいというか、環境への対応力が高めです!

 

選ぶカメレオンによっても難易度や飼育方法が変わってきますが、

ご自身の好みや予算と照らし合わせて、全力で愛を注げられる子を選んでください!

 

僕は昔からツノのあるカメレオンが大好きです。

飼育難易度としては高めですが、やっぱりかっこいいので諦められませんでした。笑

 

皆さんは何カメレオンがお好みでしょうか?

カメレオン専門誌もたくさん持っていますので、PICASSO HAIRへお越しの際は興味がある方はおっしゃってくださいね!

 

 

カメレオンと暮らす生活は何事にも代えられません。

この記事が少しでもカメレオンを飼育するか迷っている方の判断の後押しになったら嬉しいです!

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました!