トリートメントメニューのない美容室がトリートメントの重要性を説く

 

皆さんこんにちは!

富士市の美容室 PICASSO HAIR

オーナーの梶浦です!

 

 

 

今日は

"トリートメントメニューのない美容室がトリートメントの重要性を説く"

 

 

PICASSO HAIRではトリートメントにこだわっているからこそ、トリートメントメニューが存在しません。

もちろんトリートメントがまさか髪の毛のダメージを治すなんて言い出しませんよ!

 

PICASSO HAIRがどのように考え、トリートメントというものをどのような形でこだわっているのか、

本日はそれをお伝えできればなと思います!

 

 

それでは!

"トリートメントは髪の毛の治療薬(医薬品)ではなく、化粧品としての考え方が大事"

 

 

皆さんにはまずこれを理解していただきたく思います。

 

 

髪の毛は美容室でのカラーやパーマ等の薬剤処理に加え、

日常的な紫外線やドライヤーの熱、タオルとの摩擦等のあらゆる原因によって大なり小なりダメージを受けていきます。

 

そうして髪の毛に一度与えたダメージを消す(治す)ことは今のところ不可能とされています。

 

 

…が、美容室へ行くとパーマやカラーの後には必ずと言っていいほどトリートメントをおすすめされると思います。

特に薬剤を使用するメニュー後はなるべく高くて長持ちするトリートメントを。

 

CM等の広告でも髪の毛のダメージに対してのアプローチとしてトリートメントが紹介されますよね。

(CMの場合は誇大広告になってしまうため、決して”髪を治す”とは言わないです)

 

 

このあたりは一美容師として思うことや言いたいことは山ほどありますが、まぁ結局ビジネスなんで仕方ないとも思います。

 

 

そんな美容室が多い中でお客さん自身が損をしないためには、

正しい知識を持って真面目にやっている美容室を一生懸命探す努力も必要なのかなとも思います。

実際かなり難しいことだとは思いますが…

 

トリートメントをすれば大丈夫と思っている美容師さんが少しでもダメージを抑えた施術を心掛けてくれるとは思えないですよね。

ましてやトリートメントをしたらダメージが帳消しになるなんて思っていたら特に。

 

 

 

でも美容師さんの言うような効果がトリートメントに本当にあるのかどうかは実は皆さんが一番よくわかっているはずなんです。

では美容師さんやメーカーさんのいうことは一旦置いといて、決して安くないサロントリートメントを行なって実際どうだったか。

 

これは皆さんの体験からご理解いただくのが一番手っ取り早いかなと思います。

 

 

おそらくパーマやカラー後、高級トリートメントをしてもらうことによって

薬剤によるダメージを一切感じさせず髪の毛がしっとりツヤツヤになった方が大半じゃないでしょうか!(←あれ?)

 

 

やっぱりトリートメントは髪の毛を治してるじゃん、梶浦ばーかばーかと思った方、もうちょっとだけ待ってください。

それは当たり前なんです。(梶浦ばーかばーかのことじゃないですよ)

トリートメントは髪の毛の擬似成分と皮膜(表面を覆う膜、シリコンもその一種ですね)で構成されていますから。

 

問題はその後、

自宅でシャンプーを繰り返す度にダメージが露見してきて、1~2週間も経った頃には

髪の毛が前回美容室へ行く前よりさらに傷んでしまっていませんでしたか?

 

そう、トリートメントがとれてしまってパーマやカラーで受けた本来のダメージが見えるようになったんですね。

ただそれだけなんです。

 

美容室から帰った後のあなたの日常的な髪の毛のケアが悪かったわけでは決してありません。

薬剤を使用するメニューと比べたら(一般的な)日常的なダメージなんて微々たるものですから。

 

ですが、1ヶ月〜2ヶ月後また美容室へ行くとこう言われるんです。

 

「今日も髪に優しいダメージレスなカラー剤(パーマ液)でやりますね!

でも(日常的なダメージで)また髪の毛が傷んでしまっているので今日もトリートメントをしておきましょう」と。

 

その後はこれの繰り返し。

現在の髪の毛のダメージは前回美容室来店後の日常的なダメージによるものだと。

 

 

とれてなくなってしまうようなトリートメントが治療薬と言えるでしょうか?

トリートメントは本当に髪のダメージを治しましたか?

 

ダメージを一定期間ごまかしているだけでは?

 

 

ごまかす…

このダメージや傷を隠して本来より綺麗に見せる性質、治療薬というより何かに似ているような…?

 

アプローチの大看板 "treatment"かと思いきや"chameleon"のトラップ

"トリートメントはいわば髪の毛のファンデーション"

 

 

そうです、トリートメントはスキンケアでいうところの(栄養を与える)化粧水でも乳液でもなく、

肌の悩み(荒れやダメージ)を一時的に隠して綺麗に見せてくれるファンデーションそのものなんです。

 

 

髪の毛(死滅細胞)と肌(生きた細胞)とを同じように考えるのは無理があるんじゃないかと思う方もいるかもしれませんが、

ファンデーションはもちろん、化粧水や乳液が作用するのは基本的に肌の角質層(死滅細胞)ですので全く問題ありません。

 

それも踏まえた上で、

“トリートメントは髪の毛のファンデーション”としての考え方での使用では非常に有能です。

 

一定期間髪の毛をダメージしていないように綺麗に見せて(ごまかして)くれればそれでいいんです。

むしろそれ以上必要ないと思いませんか?

 

 

ですが、現在高級サロントリートメントを含め

サロンや薬局等で取り扱っている99.9%のトリートメントはそのようには作られていないんですよね。

 

 

では何がどう間違っているのか、

 

皆さんのより関心の高い、身近なスキンケアで例えながら比べていくと

現在の美容室でのトリートメント、デイケアトリートメントの間違いまくった方向性が見えてきます。

 

 

まず現在良いとされる(高級)トリートメントとは…

 

髪の毛の擬似成分がより良質なものを使用

よりツヤツヤ、さらさらになる

効果が長持ち(最長1ヶ月程度)

 

 

では一般的に良いとされるファンデーションとは…

 

カバー力が高くしっかり悩みを隠せる

厚塗りすることなく薄塗りで自然にカバーできる

肌に刺激が少ない

1日崩れにくく、取る時はすんなり取れる

 

 

こんなところでしょうか。

 

トリートメントもファンデーションも高級なものほど刺激の少ない良質なものを使用し

髪や肌をより自然に綺麗に見せられるように開発されている中、

 

“持ち”に関してだけは真逆の方向性なのをお気づきいただけましたでしょうか。

 

 

 

ファンデーションは皆さんどのタイミングでしますか?

 

おそらく大抵の方は、1日の始め(朝)にするのではないでしょうか。

なぜなら活動時間(日中)に肌の悩みを隠してより綺麗に見せたいからですね。

疲れ切って寝てしまった、なんて場合を除いて就寝中のためにわざわざファンデーションをつける方はいないと思います。

むしろそんな日はちょっぴり肌の調子を崩してしまう方もいるのではないでしょうか。

 

そうです、ファンデーションは必ず1日の終わり(夜)に綺麗にクレンジングで落としますよね。

人前に出ない時間帯は肌を休め、しっかり労ります。

そして翌朝、またファンデーションをつけてより綺麗に見せて…の繰り返しですね。

 

それで必要十分ではないでしょうか。

肌への負担や綺麗に見せたい時とそうでない時とのメリハリ等を考えても、良いバランスだと思います。

むしろ最長1ヶ月持つファンデーションを発売したとしたら、皆さん欲しいですか?

想像しただけで肌が痒くなってきますね。笑

 

 

 

ではトリートメントは皆さんどのタイミングでつけますか?

 

僕は朝シャン派なので1日の始まりとなるわけですが、割合的には夜シャン派の方が多いと思うので1日の終わりかと思います。

共通しているのは朝シャンでも夜シャンでも、シャンプー(肌でいうクレンジング)の後ということですね。

 

ではいつのためにつけているのか、

おそらくファンデーションと同じく活動時間(日中)に髪が絡まりにくくするためとか、より綺麗に見えるようにするためですよね。

 

で、ほとんどの方は毎日シャンプーすると思うので、1日の終わりにシャンプーをしてトリートメントをするはずですが、

ここで現在の99.9%のトリートメントの問題。(特にサロントリートメント)

 

長持ちさせるために強力な皮膜を使用しているため

シャンプー(クレンジング)で落とせないトリートメント(ファンデーション)なんです。

 

最近はアミノ酸系の洗浄力の弱いシャンプーが多いので尚更ですね。

 

 

トリートメントが落ちきっていないのにまたトリートメントをつける。

(クレンジングで落ちきってないファンデーションの上にさらにファンデーション…)

これが日常的に行われているわけです。

 

 

別に綺麗に見せてくれるんだから重なってついても問題ないんじゃないかと思われるかもしれませんが、

 

トリートメントは、髪の毛のダメージ部にはつきにくく、

新生部(生えてきたばかりの毛)や健康毛といったダメージが少ない部分につきやすいという性質があるため、

 

ダメージの少ない部分にばかりトリートメントが重なっていくといったことが起きます。

 

 

これにより、多くの問題を引き起こしてしまうんですね。

 

当然皮膜にも質量がありますので、たくさん重なった部分は重くなり、ボリュームが出にくくなったり、動かしにくくなったりします。

主にダメージの少ない根元の方がべちゃっとするわけですね。

 

PICASSO HAIRではニューヨークドライカットでの軽やかなスタイルが得意なのでこれではせっかくのカットが活かせないことになりますね。

 

 

そして、美容室で使用する薬剤(カラー剤もパーマ液も)は

元々の髪のダメージが大きいほど早く強く反応しやすく、皮膜が厚いほど浸透しにくくなってしまうため、

 

例えばパーマなら毛先はグリグリにかかって根元は全然かからないといったことが起きてしまいます。

 

カラーであれば毛先が暗く沈んでしまい根元の白髪が染まりにくくなってしまったり、

色の計算が難しくなってしまって思い通りの色味が出せなくなってしまったりしてしまいます。

 

 

 

ではどうすれば良いのか。

 

トリートメントは治療薬でもなんでもなく、一定期間髪の毛を綺麗に見せることができれば良いのだから

1日の始まりにつけ、1日の終わりにシャンプーでファンデーションのように綺麗さっぱり落とすことができれば良いわけなんですね!

 

 

それがPICASSO HAIRで使用しているトリートメントです!

 

PICASSO HAIRではそのような皮膜を一切作らずただただ髪の内部に染み込み、

翌日のシャンプーまでしっかり髪を綺麗に見せ、洗うとすっと落ちてくれるトリートメントを使用しています。

 

 

トリートメントメニューがないことと、トリートメント自体を否定することは全くもって違います。

 

ただ本当に正しい髪の毛のケアを提案している美容室が少ないのも事実。

トリートメントに限った話ではありませんが、正しい知識で正しく使用すれば今よりもとっても快適におしゃれを楽しむことができます!

 

 

PICASSO HAIRのカットを最大限活かすことができ、

カラーやパーマで無駄にダメージさせることなくヘアスタイルを作るためには

ファンデーションのようなトリートメントが欠かせないんですね!

 

 

さてさて、大変長くなってしまいましたが、

 

PICASSO HAIRのトリートメントに対するこだわり

お分かりいただけましたでしょうか。

 

本当はサロントリートメントによるさらに深刻な皮膜の問題性、髪の呼吸(水分の出入り)の妨害等についてもご説明したいのですが

そりゃもう一晩寝かせない勢いの話になってくるので…笑

 

それでも十分に正しいトリートメントの重要性は伝わったと信じています!

 

 

 

パーマやカラーのダメージを治せるわけでもなく、

せいぜい1週間ほど髪の毛をツヤサラにしてくれて、なんなら余計に髪の毛をダメージさせてしまうサロントリートメント

 

皆さんはそれにいくら払えますか?